中古で買ったバンタムMGLのギアノイズが気になる…
ということで、ベイトリールの分解を初めてやってみたけど、
思ったよりも簡単だったので分解方法などを記録します。
ベイトリールを分解してみたいけど、やり方が分からない…という方のヒントになれば。
ちなみに、今回はドライブギア&ピニオンギアにアクセスするまでの分解しかしてないので、悪しからず。
ベイトリールの分解&ギアのグリスアップに必要な工具は
まずは、ギアにたどり着くまでに必要な工具をば
・ピンセット(無くても可)
・小型の+ドライバー
・10mmのメガネレンチ(ラチェットレンチの方が好ましいかも)
・部品を並べるバット(100均で用意)
・キッチンペーパー(汚れの拭き取り用)
以上。
思ったよりもシンプルな工具でできるのが嬉しいところ。
工具を持ってない人は、ホームセンターへGo。
※100均とかの格安工具は非推奨。
ちなみに、小さいドライバーでネジを外す場面が数か所あるけど、
ドライバーでネジを回す時の力加減は、
ドライバーを押し付ける力:回す力=6:4(もしくは7:3)
ということを意識しましょう。
回す方にばかり力を入れると、ネジを舐めるかもよ。
ベイトリール(バンタムMGL)の分解手順①
まずは、ハンドル側の分解から
ということで、順を追って説明していきます。
ちなみに、細かい部品を数点外していくことになるけど、
外した部品は、外したと同じ順番・同じ向きのまま並べておきましょう。
バラバラに置いたら、後で泣きを見ることになるかもよ。
では始めますか。
まずは、ハンドルを外す作業から。
写真赤○のプラスネジを、ドライバーで外します。
※舐めやすいので要注意。
プラスネジとロック用のプレートを外すと、ハンドルを固定しているナットにアクセスできるので、
このナットを10mmのレンチで外して、ハンドルを外します。
ハンドルを外したところがこちら。
このままスタードラグを外すことができるけど、
外す角度によっては、ドラグノブの音出し用のプレートや、音出し用のピンがバラバラと落ちることがあるので要注意。
音出し用プレート(黒いプレート)は大きな部品だけど、ピンは無くしたら見つからなくなるかもしれないくらい小さい部品なんで特にご注意を。
ちなみに、
スタードラグを回した時の「ジリジリジリ…」という音は、
音出し用のピンと、プレートの凹部が擦れることで起きていたんだな、ということを初めて知った。
分解すると、いろいろと見えるもんだね。
さて、スタードラグを外したら、
こういった順番で部品が並んでるので、付いていた順番通りに外します。
まずは、一番手前のスプリングを外して、
続いて、シルバーの四角いナットを外す。
このナットは手で回せたので、特に特殊な工具は必要ないかと。
四角いナットが外れたら、3枚のワッシャーを外すことになるけど、
手前2枚のシルバーのプレートは皿バネになっているため、取り付ける時の向きに要注意。
その奥の銅ワッシャーも、薄いから無くさないようにね。
ここまで来たら、ハンドル側の作業は終了。
続いて、スプール側の作業に移ります。
ベイトリール(バンタムMGL)の分解手順②
続いて、スプール側の作業へ
ハンドル側の部品を外せたら、あとは本体を組み上げているネジを外すだけ。
まずは、スプールを外してやります。
ちなみに、コアソリッドボディを採用しているバンタムのダイアルケースを開ける時のコツは、
サイドプレートを引っ張りつつ、スプールをダイアルケース側に押してやること。
こうすることで、カポッと外れやすくなります。
※スプールに力を入れすぎないように要注意。
※勢い余って、スプールを落とさないように要注意。
スプールが外れると、後はネジを外すだけ。
画像赤○の、3本のネジを外します。
ココでの注意事項は2点。
ネジを外す時の注意点①
ネジを回す時に、ハンドル側の部品(サイドプレートA)をしっかり支えること
ネジを緩めるのに従って、次第にメインフレームとサイドプレートAが分離していくので、
サイドプレートAをメインフレームに密着させるように、しっかりと手で支えましょう。
本体を適当に保持していると、
・ネジを外した瞬間にサイドプレート(+ギアボックス内の部品)が落ちる。
・斜めにネジを巻くことになって、ネジ山を傷める(かもしれない)。
といった問題が生じかねないので要注意。
ネジを外す時の注意点①
ネジを舐めやすい&3本のネジの長さが違うことに要注意
まず、このネジはかなり舐めやすそうなので、ドライバーの力加減に要注意。
私の個体の場合、1つは既に舐めかけの状態という衝撃。
※中古品なので、前オーナーが弄ってた?
また、この3本のネジは3本それぞれ長さが違うので、
どれがどこのネジか分かるように並べるようにしましょう。
注意することはこれくらいかな。
ベイトリール(バンタムMGL)の分解手順③
サイドプレートAの取り外し&ギアのグリスアップ
さて、スプール側のネジを3本外したら、あとはサイドプレートを外すだけ。
必ず、スプール側を下にしてサイドプレートAを持ち上げてやると、
ようやくギアとご対面。
思ってたよりもシンプルな手順で助かった。
ギアは傷んだ様子もなく、油膜もまだ残ってたな。
…というのも、今回分解したのはバンタムのギアノイズが結構大きかったから。
ゴリゴリ…というよりも、ウィンウィン…という音と細かな振動が気になって、
ギアにグリスを塗れば改善できるのでは…?と思ったから。
ギアにはまだ油膜が残ってたけど、せっかく開けたことだしドライブギアにグリスだけ塗っときますね。
ということで、ギアとドラグ部品の取り外し。
手元にパーツクリーナーが無かったので、キッチンペーパーで軽く汚れを拭き取ってからグリスアップ。
私の場合、バンタムを海で使って、真水でザブザブ洗うので、あえて多めに塗ってみました。
※ドラグ部分にはちょっと塗りすぎたかもしれないけど…。
ちなみに、今回使ったグリスはシマノのプレミアムグリス。
本来は自転車用のグリスだけど、リールにも使える&粘度が高いというネット上の口コミを見ての採用。
本来ならリール用グリス(DG04)を塗るのが正しいので、私からは特にこのグリスの使用は推奨しません。
グリスアップしたら、あとはリールを組み上げるだけ
組み上げは、外す時と逆の手順になるだけなので省略。
1点失敗した点としては、
シルバーのナットの締め付けが甘くて、ハンドルを回してもスプールが回らない、という事態になったことくらいかな。
あとは、順番に組み上げたので問題なかったです。
ベイトリールを海で使うんなら、ベイトリールの分解とグリスアップは出来た方がいいかもね
ベイトリールを海で使うと、
・真水で洗うことによる油膜切れ(グリスの流出)
・ギアやベアリングのサビ
といったことが起きるリスクがあるけど、ここまでの分解ができたら
・定期的なギアのグリスアップ
・サビたギア・ベアリングの交換
といった作業をできるので、ベイトリールをより長持ちさせられるかと思います。
ということで、ベイトリールの分解についてでした。
ベイトリールの分解やグリスアップはネットで調べながら作業したけど、
「分解したのがこちら」
みたいな話が多かったので、なるべく写真多めで書いてみました。
少しは参考になったかな。
アディオス