車(競技車)の個人売買はアリ?ナシ?

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競技車両を作るには金がかかる。

 

だから、できるだけコストを抑えたいってのが正直なところ。

 

そこで検討する(と思う)のが、競技車両の個人売買

最近はネットオークションでも競技車両が売りに出されたりするし。

 

 

ちなみに私は、車2台・バイク1台を個人売買で購入したことがあります。

 

今回は、このことについて経験を踏まえながら書いてみようかな、と。

 

 

 

 

先に結論言っちゃうと

個人売買はお薦めしません。

 

はい。

 

まあ、いろいろと理由はあるんでね。

順番に書いていきますよ。

 

 

 

おススメしない理由①:前オーナーにどんな弄られ方をされているかわからない

競技車両は、オーナーさんが自分で整備していることも少なくない。

 

となると、車の様子が見えないし、どこにどんな不具合が出るか分からない。

 

…と、これだけ言ってもただの一般論になるので、

私の経験になりますが、参考までに痛い目にあった経験を…。

※個人売買じゃないものも含まれるけど、ご勘弁を。

 

 

 

①:ドライブシャフトはちゃめちゃ事件

下手したら死んでたぜ。

 

デミオの前に乗っていたフィット(GD3)での話。

※ちなみに、個人売買ではなく、県外の車屋さんでジムカーナ車両として売られていた車。

 

ある日左ドラシャが折れたんで、車屋さんで見てもらったんですよ。

 

そしたら、全く別のシャフト(恐らくGD1用)が組み込まれていたという衝撃的な事実が発覚。

 

しかも、シャフトが細くてハブ側のスプラインが噛み合わないもんだから、センターナットを無理やり締め込んで、ナットの締付け摩擦だけでシャフトを固定していた様子。

※大型トラック用インパクトレンチでようやくナットが緩んだらしい。

 

 

リビルトシャフトを注文して交換してもらったけど、信じられない整備だな、と。

 

あー恐ろしい…

 

 

 

②:リアサスのスプリングゆるゆる事件

またまたフィットの話。

 

お世話になってるガソリンスタンドでオイル交換している時に、ジャッキアップされた(0G状態になった)フィットを見たら、なんか違和感が…

 

 

よくよく見ると、リアスプリングの長さが足りてないんじゃね?と。

(※フィットのリアサスはトーションビーム式で、ショックとスプリングが別体。)

 

で、スプリングをガチャガチャ触ったら、スポンっと抜けてしまった

 

整備士さんと二人で「!!??」ってなりながらも、その時はとりあえずそっと戻し、

すぐにスプリングを買い替えました。

 

 

何の意味があって、長さの足りないスプリングを入れてたんだろう…

 

アシストスプリングくらい入れろよ。

 

 

 

 

③:エンジン・ミッションマウントが粉砕

これはもう単純に、エンジンマウントとミッションマウントのゴムが粉砕してました

 

まあ、妙にうるさいし、ガタガタするなーとは思ってたんですけどね。

 

 

 

とまあ、大きいのではこんなもんです。

 

車屋で整備済みの車両を買ったんですけど、何の整備したんですかね…。

 

 

そして、整備済の車両ですらこれだからね。

 

個人売買だとそのリスクはさらに増えるんじゃないかと…。

 

 

 

 

おススメしない理由②:いざという時に頼れるお店がない

実は、個人売買を勧めない理由としてはこっちの方が大きい。

 

個人間で車を買えば、当然何の保証も付いてない。

 

そればかりか、何かあった時に頼れるお店がないっていう事態に直面する。

 

 

これ、日常整備の依頼とか、純正部品の取り寄せとかでも困ることがあるけど、特に困ったのが車が壊れた時

 

 

フィットの時はサーキットで、デミオの時は公道でJAFのお世話になったことがあるけど、

 

JAFのお兄さんから、「車はどこに運びましょうか?」って聞かれるわけですよ。

 

で、思ったんですよ。

 

「はて、どこに運びましょう…」って。

 

 

その時はお世話になってたお店やガソリンスタンドに連絡して事なきを得たけど、「近くに頼れるお店がないのは、めちゃくちゃ困る…」ってことを実感した。

 

 

 

 

おススメしない理由③:トラブルが起きても自分で解決しないといけない

前の話と少し被るけど、個人売買には当然ながら何の保証も付いていない。

 

となると、仮に車に不具合が発生したとしても、(基本的には)どこにも訴えることができない。

 

 

厳しい話だけど、個人売買って、買い手が納得した上で購入しているわけだから、その後に不具合が発覚しても買い手が解決するしかない。

 

 

また、不具合が原因で売り手とトラブルになるってことも重々考えられる。

※売り手が明らかな悪意をもって不具合を隠匿していたら別かもしれないけど、そんなこと後から分からないからね。

 

車が原因で、車を譲ってくれた人との人間関係にまで亀裂が入るのは悲しいね。

 

 

個人売買ではないとはいえ、私も整備不良フィットを買った店の担当者とかなり喧嘩しました。

あんなこと二度としたくない。

 

 

 

…と、後ろ向きなことばかり書いてますが、場合によっては個人売買も上手いこと行く場合もありますんで

 

 

 

上手いこといく場合① 頼れるお店がすでにある場合

馴染みのお店がある場合は、多少の不具合が生じても対応してもらえると思うから、中古の競技車を探すのもアリかもしれませんね。

 

ただ、馴染みのお店だからといって調子に乗って無理を言い過ぎないようにしましょう。

 

お店の整備士さんからしたら、謎の個人売買車両なんか触りたくないってのが本音だと思うんで。

 

 

 

 

②顔を知っている知り合いからで買う

知り合いから直接買う場合や、知り合いの紹介で買う場合は、全くの他人から買う車と比べると特段の安心感があります。

 

ただ、購入の際は以下のことを確認しましょう。

・整備していたショップ

・改造箇所、純正部品の有無

・車の素性(どこのどういう大会に参戦していたか、どこのショップが整備していたか、JAFの車両規則に則った改造をしているか、など)

・手放すきっかけ(参戦するクラスを変えるから、など)

 

 

 

こんな感じで、個人売買だけに収まらない体験談も書いてしまったけど、やっぱりいきなりの個人売買はお薦めできないかなーと

 

 

車を買う時は、「近くのお店で」「実車を見て」「納得したうえで」購入するのが一番です。

 

 

これを読んでくださった方が、長く付き合える車に出会えますように…

 

 

 

アディオス

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