さて、
私の最初の車は、10年以上落ち・走行距離約12万kmのカローラレビン(AE111)でした。
当時は学生ということもあり、安くて面白い車という条件で車を探し、愛車にたどり着いたわけですが…。
やはり過走行の車はそれなりに手が掛かったよ、というお話をします。
純正の状態だと、車のエンジンはそうそう壊れない
※ただし、オーナーがオイル管理をキチンとしていた場合に限る。
日本車ってのは頑丈で、オイル管理をちゃんとしてたら、エンジンはなかなか壊れません。
今まで10万kmオーバーの車を何台も見てきましたが、どの車もエンジンは快調でした。
私のレビンも、友人のロードスターも、シルビアも、みんな元気に走ってました。
なんなら、オイルがほぼ入っていない状態でも普通に走り続けていたシビックもいましたし。
じゃあ、10万km超えの車でも平気やん。
10万kmなんか、むしろ慣らしが終わったくらいやん(笑)
などと、私も半ば冗談、半ば本気で考えていたんですが、いざ過走行の乗ってみると、ちょこちょこと問題にぶち当たりまして…。
過走行だと、足回りは確実に劣化している
確かに、エンジンは余程雑な管理をしていない限り壊れないんですが、その他の部分は確実に劣化してます。
特に顕著なのが、足回り。
まずはショックアブソーバーとスプリング
ショックはぼぼ確実に抜けてるでしょうし、スプリングもへたってるでしょうね。
もう、足回りがスッカスカのだるんだるん状態。
なんなら、ショックのブーツが破れてるかもしれないし、下手したらオイル漏れなどの不調が出てきている可能性も…。
こんな状態だと、常に車が揺れ続けて乗り心地は悪いし、走行安定性も下がります。
オイル漏れやショックアブソーバーが破損していたら、車検もNGだし。
ちなみに、こんな状態になっていたら、ショックアブソーバー自体の交換をしないといけません。
→参考:車のショックがへたった?→KYBのNEW SR SPECIALを検討してみたら?
あとは、ブッシュ類とかね
車の足回りには、数多くのゴム製ブッシュが使われているんですが…
過走行になると、このブッシュが歪んだり、ちぎれたり、ひび割れたり…
これも、上記のショック交換をするとなれば同時に打ち換えになるでしょうし、
そうなると結構なお金がかかります。
これを機に全部ピロボールに打ち換える!というポジティブシンキング野郎以外は、リアルな出費に頭を抱えることになりそう。
ブレーキも劣化しているかも…
ブレーキも劣化します。
というか、私のレビンは劣化していました。
まずは、単純にブレーキパッド(場合によってはローターも)が摩耗しているので、早期の交換が必須になる。
あとは、ブレーキキャリパー自体の劣化。
ブレーキのピストンブーツはゴムでできているんで、経年や熱で劣化してしまい、ブレーキピストンの動きが悪くなってしまいます。
こうなると、OH推奨。
ちなみに、私の車で起きた症状は…
①ブレーキの動きがスムーズじゃない。効き始めのペダルの動きがカクカクした感じだった。
→OH後にスムーズになったことから、劣化していたことを実感。
②サイドブレーキが効かない
→坂道でサイドを引いても後ろに下がるデンジャラス仕様だった。
主に気になったのはサイドブレーキだったんですが、知り合いの整備士さんに相談したうえでOHを敢行。
スムーズなブレーキを手に入れました…が、思わぬ手間と出費をしてしまいました(;´∀`)
※私の車の場合は、しばらく放置されていたっていうのも原因だとは思いますけどね。
エンジンマウント・ミッションマウントが破損している可能性
エンジンとボディを繋げる部品、エンジンマウント。
※ミッションマウントは、ミッションを繋げてる部品。
写真の赤○部分の部品ね。
※マウントは複数あるんですけど、一番見やすい部分だけ写してます。
車のエンジンっていうのは、思ったよりも上下左右に動き回ってます。
クランクシャフトの反作用や走行の振動で、捻じれたり上下左右に揺さぶられたり…。
けっこう劣悪な環境に晒されているんですよ。
で、そのエンジンの動きを吸収しているのがエンジンマウントなんですけど、
このエンジンマウントもゴムでできたているため、捻じれる動きや熱などにより、徐々に劣化していきます。
※ゴムの塊とか、ゴムの中に液体が封入されたものがあります。
酷いものになると、ゴムがバラッバラに砕けてたりしますからね…。
※私がレビンの次に乗ったフィット(走行9万km少々)のマウントは、完全に粉砕してました
これも交換したら、部品代+工賃でリアルなお値段がかかるんで、注意しないちいけないポイントです。
余談ですが、スポーツ走行用に強化マウントに交換すると、当然メリットもありますが、エンジンの振動が車にダイレクトに伝わるというデメリットも生まれます。
強化マウントにすると、いろんな意味で痺れる車になるよ!
車によっては駆動系も…
これは車による特徴(?)でもあるんですが…
GDフィットのCVTのジャダーなど、車による持病があったりしますからね。
車による持病とはいえ、過走行になると駆動系のトラブルに遭うリスクも上がります。
ちなみに、最悪の場合駆動系載せ替え…なんてことも。
お値段のことは考えたくないね☆
その他、消耗品も劣化しているかも…
これは、距離だけでなく年式も関係してきますが…。
・灯火類の寿命が近い。
・エンジンルーム内のゴムパーツ・樹脂パーツが劣化している。
※ラジエーターとか、ラジエータータンクが劣化してたら最悪。
・シール(ゴムパッキン)が劣化している。
・ボディに錆が出でいるかも。
※ちょい昔のホンダ車だと、トランクに水&錆が出ている可能性が…
などなど、いろんな消耗品が劣化している可能性があります。
これらを完全に壊れた順に修理していたら、ぼちぼちとお金かかりますからね…。
…と、車ってのは、仮にエンジンが元気でも経年劣化を避けられない部品があります。
お値段の安さに釣られて過走行の車を買ってしまうと、こういった部品の交換で思わぬ出費を強いられる可能性があるため、車を買う際にはよく考えるようにしましょう。
まあ、(レビンを買った当時の)私みたいに
「自分で整備すればいっか」
って方は、大丈夫かと思いますが。
※整備はあくまで自己責任でよろしく。
イニシャルコストも大事だけど、ランニングコストも大事だぞ
ってことで。
アディオス(`・ω・´)ゞ