ロッドガイドの話 〜Kガイドとは何だ〜

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釣りを始めた頃の気持ちに戻って。


ロッドについて調べている時に出てくるワードについてのお話。



今回のテーマは、「Kガイド」






Kガイド=ガイドフレームの形状の一種

「Kガイド」というのは、ガイドフレームの形状を表す言葉。


じゃあ、ガイドフレームとは何か?というと、


三代目クロステージのガイド

ガイドのうち、金属部分でできた部分(写真で言うと、シルバーの部分)

まさに、ガイドのフレーム部分というのがわかるかと。




ロッドのガイドフレームってみんな一緒かと思いきや、実は色んな形状が展開されていて、Kガイドはその複数あるガイドフレームの一種ということ。





では、Kガイドの特徴はどこにあるかというと、

ロッドに対して、傾斜がついた形状になっていること。




写真のガイドは、シマノ・ワールドシャウラのガイドだけど、

←ロッドの先端側   ロッドのグリップ側→

赤矢印のように、ロッドの先端方向に向かって、フレームに傾斜が付いてるよね。





対して、

こちらは、メジャークラフト・ファーストキャストのガイド。
※恐らく、LYガイド。


上のKガイドとの形状の違いがわかるかな。



このように、ロッドの先端側に向かって傾斜が付いていることが、Kガイドの一番の特徴です。






Q.Kガイドのメリットは何?

A.糸がらみが減ること。




これは、富士工業が公開している動画を見てもらうのが一番早いと思うけど、


上の動画でわかるように、傾斜のついた形状のおかげで、糸がらみが自動でほどけてくれる。




実際に釣りをしていると、

キャスト直後に糸が風に煽られる→ガイドに糸が絡む

ってことがちょこちょこ起きるわけです。


特に、PEラインを使った釣りをしている時には糸絡みが起きやすいかな。




では、糸絡みが起きると何が悪いかというと、


・ルアーが飛ばない→キャストのやり直し(当たり前)

・絡んだ部分でラインに強烈な摩擦がかかる(ラインが傷む)

・ロッドを破損する危険性がある(重いルアーを投げた時とか)


などなど、いろんなトラブルを招く危険性がある。



なので、そんなロクでもないトラブルを招く糸絡みを自然に解いてくれるKガイドは、釣り人の強い味方になるというわけ。






「Kガイド」は、ガイドの括りの一つ(シリーズ名)だと思って

ここまでKガイドKガイドと書いておいてなんだけど、


正確に言えば、「Kガイド」というガイドは無くて、「Kシリーズ」という商品の括りになってます。



じゃあ、Kシリーズのガイドには何があるのかというと、


・KLガイド(シングルフットKガイド)

・KL-L・M・Hガイド(シングルフットの足高ガイド)

・KWガイド(ダブルフットKガイド)

・LKWガイド(ダブルフットKガイドのライトモデル・主にベイトロッド用)

・KTガイド(ティップ用ガイド)

・KBガイド(ベリー用ガイド)



といった多くのガイドがあって、

なおかつ、ステンレス製チタン製のものがあるから、実際にはこの2倍の種類が展開されていることになる。




例えば、

チタン製KLガイド(ワールドシャウラ)




ステンレス製KWガイド(三代目クロステージ・LSJモデル)




ステンレス製足高Kガイド※L・M・Hのどれかは不明(ソアレBBアジング)




バット部分→ステンレス製KWガイド
その上→ステンレス製KLガイド
※エンカウンターS96MH



こんな感じで、ロッドによって最適なガイドが取り付けられているわけ。


エンカウンターを例に出すと、L~Mまではシングルフットガイドだけだけど、
MHになると、バットガイドに丈夫なダブルフットガイド(KWガイド)が使われてる、とかね。



あと、このガイドの大きさや取付け位置のチョイスで重量バランスやルアーの飛びが変わるから、
ロッドメーカーさんは色んな取付けパターンでキャストのテストをしているとかどうとか。




たかがラインが通る穴とはいえ、ロッド全体のバランスを考えると、その選択は奥が深そうだ。






とりあえず、Kガイド=フレームの一種ということが分かればOK

長々と書いたけど、

Kガイド=ガイドフレームの一種

ということが分かれば、もうそれでOK。




というのも、私がこの話を書こうと思ったのが、


「自分が釣りを始めた頃に、Kガイドの意味が分からなかった」


ということに加えて、ネット上に

「このガイドはSiCガイドだからKガイドじゃありません」

とかいう、意味の分からない情報が溢れていて、頭がゴチャゴチャになったから。



だから、私と同じような混乱をしないように、

Kガイド=ガイドフレームの一種


ということだけ、とりあえず覚えておいてください。


そうしたら、「Kガイド」と他の似た言葉とを分けて考えられるようになるんでね。



…じゃあ、SiCは何だって?



今度書きますよ。

※書きました⇒ロッドガイドの話  SiCリング・アルコナイトリング・Oリングとは…?





最後に、Kガイドの仕組みなどは、この動画が一番分かりやすいと思う。

富士工業株式会社が公開している、10分ほどのマニアックな動画。



なるほどなーってなるよ。



アディオス

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